画像センサでの排出制御や画像センサーの動作確認を行なうのにシーケンサーを利用しているので制御技術を得意としています。
機械制御
画像センサーを搭載した搬送機(制御盤、外部機器同期、供給、排出制御含む)を製作する場合、その機会制御を行っていました。 制御盤操作、外部機器(供給元、供給先)とのリンケージ、画像センサ制御(トリガタイミング、排出制御)
排出制御
排出制御でフラグやカウンタ処理などを行なうとノイズや製品の除外等でトラッキングが狂うことがあり非常に危険です。 そこでクリティカルな時間制御を行う場合は何十段もの多段タイマーシフト、エンコーダによる位置制御、ゆるやかな時間制御を行う場合などはビットシフト、データシフトを用います。
画像センサ動作確認
製作した画像センサの動作確認をする場合、単体でのスタンドアロンテストも行いますがやはり万全を期すために外部にテスト用シーケンサを用意して動作確認を行います。 ランダム性をもたせたトリガ発信、それに対応したカウントの確認、出力信号のサイクル、パルス幅のチェック等実際に機械とドッキングした際に想定される自体のすべてをチェックします。 このような作業をひとつひとつ手作業でやっていたのでは時間がかかるためテスト用シーケンサを用意しエージングも兼ねてテストを行います。
最近のシーケンサ
最近のシーケンサは年々性能向上が著しく、マルチコア化、スクリプト化、高速化などどんどん多機能/高性能になってきてます。 タッチパネル化が進むことでそれに伴いデータ量も増え、関節指定なども使用する頻度が高まっています。 これはPCのプログラマからするとラダープログラムがPCプログラムに近づいてきたことを指し、より自由度の高いラダーが書けるようになってきました。
これは動作確認用で使用しているKEYENCE製KV-3000です。 机の下、PC上に設置しており、常にPCと16/16で接続されています。 多数の入出力にCC-Linkユニット、トグルスイッチ、プッシュスイッチを備え、100Vリレーを使用することでPCの起動・終了エージングもできるようになっています。
事例1 MIPS
某製薬会社にて充填室内の画像センサをすべて入れ替える作業がありました。 その際の懸念事項の一つにMIPS(数十年前に日産と日立が共同開発したシーケンサ)を再利用するという事案がありました。 基本的に画像センサは既設の信号タイミングに合わせるため変更を最小限に抑えるための策です。 ここでとくに問題となったのがデータシフトマクロの仕様が判らないという事でした。 その為MIPSを触ったことのある制御技術者をメンバーに入れ、メーカーとも再三に渡る打ち合わせを行いましたがメーカーとしても対応のしようが無いようで、結局マクロの機能予測と動作検証を行い無事入れ替えることが出来ました。