画像検査装置とは
当社の最も得意とする主力製品は機械の目(画像処理装置:Machine Vision)です。
これはカメラから取り込んだ画像をコンピューターで解析・判断する装置で、主に製造現場にて採用されています。
世間一般での知名度は低いですが製造現場では必要不可欠な要素の一つです。
セミカスタム型画像処理装置「GV-01」
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画像処理といってもそのターゲット(被写体)は非常に広く、中々同じような処理ばかりというわけにもいきません。
そこで当社が出した解答がセミカスタム型画像処理装置です。
世の中には非常に優れた汎用画像処理装置が沢山あります。
どのメーカーも速度、汎用性、拡張性共に申し分ない非常に優れた装置だと常々感服しています。
しかし自身の考える最高の装置とはそのターゲットに合わせ一つ一つのパーツを0から最適化させていくものだと考えています。
光学設計
画像処理装置で最も重要であり最初に取り組まなくてはならないのが光学系の設計です。
ここで十分な検討を行っておかないと最終的に安定度や速度にまで影響を及ぼします。
照明
ただ処理を行うだけであれば常光でもある程度は処理ができますが、専用照明を使用する最も大きな理由は安定化(定量化)のためです。
ばらつきのある光の中で処理を行うとどう処理を行っても必ず最終結果に影響を及ぼします。
そこで当社ではゲートイン、ゲートアウトでの光量チェックを行っていただくようにしています。
これは生産前に光量が正常値で、生産後にも正常値であればその間は安定しているという判断です。(常時測定タイプも存在します)
世にある様々な照明(LED、キセノン、メタルハライド、ハロゲン、IR、UV、スペクトル・・・etc)の中からターゲットに合わせた最適なもの最適な照射方法で選定します。
カメラ
カメラに関してはグローバル化が進み、DALSA、e2v、iDSなどの海外勢、国内ではSONY、東芝テリー、日立国際などからエリアセンサー、ラインセンサー、分解能、フレームレート、分光特性などから最適なカメラを選定します。
レンズ
結構見落とされがちなのがレンズの選定で焦点深度はもちろんのこと、分解能、カラー/モノクロでも使い分けが必要です。
紫外光などは通常のプラスチックレンズでは遮断されてしまうのでガラス製のレンズを使用する必要もあります。
また紫外線を照射すると可視光に変調して反射するターゲットなども存在し経験とノウハウが重要になってきます。
ロジック設計
光学設計が終わり実際の画像を採取したところでロジック設計に入ります。
多種多様な測定ロジックを組み合わせ、スマートな組み合わせを模索します。
このロジック設計如何でも安定度、速度に甚大な影響を及ぼすため気が抜けません。
画像処理装置設計
検査ロジックが確定したところで画像処理装置本体の設計を行います。
カメラ台数・画角(データ量)、処理内容により装置の能力(CPU、メモリ、ストレージ)を決定していきます。
世にある汎用型画像処理装置と最も違うのがこの部分で、汎用型は処理を専用ハードウェアで行うのに対し本装置はCPUを使用しソフトウェアで行っています。
昨今ではCPUの処理能力が飛躍的に向上しており、状況にもよりますがハードウェアの能力を凌駕する性能を発揮します。
ソフトウェア処理をすることで中身の変更をすることも可能なのが強みになります。
処理が重い場合にはCPU台数を増やし並列処理させることでカバーできるのも強みです。
オートクチュール
上記の過程を経、ターゲットに合わせて製作された装置は非常に高価なオートクチュールではないか?
答えは違います。
各種設計はこれまで蓄えたノウハウと知識から効率よく設計できます。
設計段階で十分に最適化することにより製作時間の短縮を図れます。
各種ロジックは部品化されており、製作はそれを組み合わせる作業です。
そこで当社が提案するのは汎用機と同価格で導入できるフルカスタム(特注)=セミカスタム(UM2-Y)です。
お問い合わせください
他社にて導入不可能と判断されたようなターゲット。フルカスタム機で価格が折り合わないような案件。汎用機では対応できない、使い勝手が悪いと思われる場合。
サンプルを借用できれば評価いたします。
まずは一度お問い合わせください